September 15, 2021
日焼けは放置すると絶対後悔!紫外線のアフターケアの方法と注意点
紫外線が強いこれから季節、注意したいのが日焼けです。「日焼けくらい」と甘く見ていませんか?日焼けした肌は放置していると毛穴の開きやシミ、シワなどいろいろな肌トラブルにつながりかねません。そこで本稿では、日焼けした肌のアフターケア方法について解説していきます。
まずは日焼けの度合いをチェック
日焼けは火傷している状態です。
火傷にも軽度~重度と程度があるように日焼けにも程度があります。まずは自身の日焼けの程度をチェックしましょう。
- 軽度の日焼けの症状…ほてり、ヒリヒリとした痛み
- 軽~中度の日焼けの症状…肌が熱を持つ、ヒリヒリとした痛みが長時間鎮まらない
- 重度の日焼けの症状…水ぶくれ、発熱、倦怠感、頭痛、嘔吐など
重度の場合、真皮質にまでダメージが及んでいて、皮下組織にまで影響をおよぼすこともあります。
重度の日焼けは、素人による自己対処は危険です。速やかに医療機関にかかることをおすすめします。
今回解説するのは軽~中程度の日焼けのアフターケアです。
日焼けを放置するとどうなる?
- 「日焼けはアフターケア(アフターサンケア)が大切」とは一般的によくいわれることです。
- ではアフターサンケアをせず日焼けを放置しているとどのようなことが起こるのでしょうか。
シワやたるみ
日焼けのリスクについて理解するためには紫外線の種類について知っておきましょう。
- 紫外線にも3種類あります。
- 波長の長い方から、紫外線A波(UVA)、紫外線B波(UVB)、紫外線C波(UVC)、地表へ届くのはUVA、UVBの2種類です。
<UVAの特徴>
- ・波長が長く、オゾン層や雲も通過する。地表に届く紫外線の約95%
- ・肌の奥まで届いてハリや弾力を作るコラーゲンやエチレンにダメージを与える
→シワやたるみの原因に
<UVBの特徴>
- ・波長が短くほとんどがオゾン層や雲で吸収される。地表に届く紫外線の約5%
- ・表皮に強く作用して、赤い炎症や色素沈着を引き起こす
→日焼けやシミの原因に
- 波長の長いUVAは肌の奥まで届いてハリや弾力を作るコラーゲンやエチレンにダメージを与えます。
- 肌が弾力を保てなくなった結果、シワやたるみの原因になることがあります。
- UVBは肌の奥までは届かないものの、表皮に強く反応し、炎症や色素沈着(シミ・ソバカス)を引き起こします。
画像出典:社会福祉法人恩賜財団済生会
紫外線を浴びた直後には変化は見られませんが、数時間後には赤く腫れてきます。この皮膚が炎症を起こした状態を「サンバーン」といい、UVBによって引き起こされます。赤みが消失してから数日後に色素沈着が始まります。この色素沈着を「サンタン」といいUVAによって引き起こされます。
毛穴の黒ずみ
毛穴の黒ずみは男女問わず、大きな肌悩みのひとつです。
しかし実は毛穴が黒ずむ原因にも2パターンがあります。
ひとつは皮脂汚れや角栓つまりによって皮脂が酸化し黒ずんでいくパターン。
もうひとつが、メラニン色素が沈着することで黒ずむパターンです。
皮脂汚れや角栓つまりによって生じる黒ずみは、正しい洗顔や保湿ケアをすれば徐々に薄くなっていきます。
他方、色素沈着によるメラニン毛穴はなかなか薄くならないので厄介です。
毛穴の開き
肌の弾力やハリはコラーゲンやエラスチン繊維で形成されています。波長の長いUVAは、肌の最も深い真皮層にまで達し、コラーゲンやエラスチン繊維を破壊します。
すると肌の弾力が失われ、肌がしぼんでいきます。このしぼみが毛穴を引き起こすのです。
毛穴周りの皮膚がしぼむとつられて毛穴は涙型状に広がってしまいます。
また紫外線による乾燥も毛穴が開く原因になります。乾燥すると、肌の防衛機能が働きます。皮脂が過剰に分泌されることで、毛穴の広がりに拍車がかかってしまうわけです。
日焼け後のケア|4つのポイントを解説
このように日焼けは放置していると
- ・肌荒れ
- ・しみ
- ・たるみ
などいろいろな肌トラブルの原因となることもあります。
ここからは日焼け後におこなうべきケアについて、注意点を交えて解説してきます。
1. 日焼け後のケア最初にすべきは冷やすこと!72時間以内が勝負
日焼けは日光皮膚炎といいい、皮膚炎の一種です。ですから何よりも真っ先に冷やすことが大切になります。
- ・濡れタオルで冷やす
- ・コットンで冷やす
- ・氷や保冷材で冷やす
- ・ミストを吹きかける
氷や保冷剤で冷やす時は、肌の刺激にならないようタオルに包んで使用するとよいでましょう。また、摩擦も日焼けした肌にとっては大きな負担になります。洗顔は時間をかけすぎず、ササッとすませて。
アフターサンケアはスピードが命
紫外線を浴びると肌の防御機能が働き、メラニン色素が分泌されます。
通常であればメラニン色素は体外に排出されますが、過度に紫外線を浴びると排出が追いつかなくなってしまいます。
画像出典:ハイチオールC|できてしまったシミが治るしくみ
そしてこのメラニン色素は約3日(72時間)後に肌に定着され始め、その後シミやそばかすになるとされています。 そのため、72時間以内にいかに炎症を鎮めるかが重要になるのです。
2. たっぷり保湿|刺激を与えないよう注意して
- クールダウンできたら化粧水や乳液、クリームなどでしっかり保湿します。メンズだと、化粧水や乳液がない場合もあるかもしれません。
- その場合はオロナインを使うとよいでしょう。オロナインは医薬品なので抗炎症作用も期待できます。
- アフターサンケアで有名なのが「アロエ」を塗るというもの。あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
- しかしアロエを塗るのはおススメできません。
- 確かにアロエにはアロエシン、アロインなど抗炎症作用のある成分が含まれるので日焼けによる炎症には効果が期待できます。
- しかしアロエの葉に付着した雑菌がからだのなかに入ることによって、感染症にかかるリスクがあります。
- また人によってはかぶれるケースもあります。
- 日焼けした肌は刺激に対して敏感な状態になっているため、敏感肌用化粧品など低刺激のものを選ぶことが肝心です。
- 医薬部外品のものであれば◎。
たとえば弊社の医薬部外品「NALC 薬用ミルクローション」は
保湿力の高いヘパリン類似物質配合で美容成分配合(スクワラン、リビジュア、ヒアルロン酸)も配合しているから美肌を目指せます。アルコールや着色料など4つの無添加で、お肌に優しく赤ちゃんでも使えます。
3. こまめな水分補給で身体の内側からも保湿
- 日焼け後は身体も水分不足に陥っていますから、水分を摂取し内側からも保湿することも重要です。
- ただしなるべく利尿作用があるコーヒーやお茶などは避けてください。
- アルコールも控えるべきです。
- アルコールは利尿作用が高く血流を促進するので、日焼けの炎症を悪化させかねません。
- おススメは経口補水液やスポーツドリンクですが、水でも構いません。
入浴はOK?
- 気になるのが「入浴できるか」ですよね。
- 日焼け当日に、入浴できるかどうかは日焼けの状態によって変わります。
- 少しの赤み、ヒリヒリする程度の軽度の日焼けなら入浴可能です。
- 他方水ぶくれや強い痛みがある場合、浴槽に入るのはやめてシャワーで済ませるのが賢明でしょう。
入浴する場合も温まりすぎると、炎症を起こした肌の赤みが強くなるので注意が必要です。
- ・35℃~37℃程度のお湯に短時間、
- ・手のひらで優しく撫でるように洗う
- ・シャンプーやボディソープを使う場合は、低刺激のアイテムをチョイス
しみるようであれば、お湯のみで洗う選択肢もありますよ。
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