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JOURNAL

September 15, 2021

日焼けは放置すると絶対後悔!紫外線のアフターケアの方法と注意点

4. 肌の修復を促す栄養素を含んだ食べ物を摂取

盲点になりがちなのが栄養面でのケアです。肌の炎症によい栄養素を摂取し、回復を促してあげましょう。

日焼け後にとるべきなのは

  • ・リコピン
  • ・ビタミンACE(エース)

です。

 

 

リコピン

リコピンは野菜や果物に含まれる赤い色素で、カロテノイドの一種です。カロテノイドには活性酸素を除去するはたらきがありますが、リコピンはとくに抗酸化力が強いといわれています。

トマトに含まれることで有名ですよね。

ここで2006年にカゴメがおこなった、リコピンの肌の色調に与える影響に関する実験をご紹介します。

【実験概要】

25歳以上50歳未満の健康な日本人の男女75名に

  • ・12mgのリコピンを含むトマトジュース
  • ・24mg以上のリコピンを含む高リコピントマトジュース
  • ・2mg以下のリコピンを含むトマト漿液飲料
のいずれかを1日160g(一缶)、12週間摂取してもらい、上腕の内側に紫外線を照射した後の肌の色調を測定。

結果、トマトジュースや高リコピントマトジュースの継続飲用で、紫外線を浴びることにより暗くなった肌の色調の回復が促進される可能性があることが判明したのです。

<紫外線での肌トラブルが本格化するこの季節>トマトジュースの摂取で紫外線により暗くなった肌の色調の回復が促進される可能性があることを確認

<リコピンが豊富に含まれる食物>

  • ・トマト
  • ・すいか
  • ・ピンクグァバ
  • ・ピンクグレープフルーツ
  • ・杏子

 

 

ビタミンC

  • ビタミンCには抗酸化作用があり、紫外線によるダメージを抑制してくれます。
  • ビタミンCは果物や野菜に多く含まれます。

 

<ビタミンCが豊富に含まれる食物>

100g中に含まれるビタミンC量

  • 赤ピーマン:170mg
  • 黄ピーマン:150mg
  • ブロッコリー:120mg
  • キウイフルーツ(黄):140mg
  • 菜の花:110mg
  • キウイフルーツ(緑):69mg
  • イチゴ:62mg
  • ネーブル:60mg
  • レモン果汁:50mg
  • キャベツ:41mg
  • ジャガイモ:35mg
  • サツマイモ:29mg

参考:第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版):文部科学省 

 

ビタミンE(トコフェロール)

  • ビタミンCと一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
  • ビタミンE作用をするトコフェロールという物質には数種類ありますが、最もその作用が強いのはα(アルファ)-トコフェロールです。

血行をよくし、新陳代謝を高める働きもあるので、まさに日焼け後に摂取すべき栄養素といえます。

 

<ビタミンEが豊富に含まれる食物>

100g中に含まれるビタミンE

  • 赤ピーマン 4.3mg
  • だいこん葉 4.9 mg
  • ほうれん草(ゆで)
  • モロヘイヤ6.5mg
  • 西洋かぼちゃ(ゆで) 4.7mg

参考:

  • ビタミンEでツヤツヤ、キラキラな夏を!
  • 「健康食品」の安全性・有効性情報

ビタミンA「(β-カロテン)」

ビタミンAは抗酸化作用の他、皮膚や粘膜を保護する働きがあります。免疫力への作用も期待できるので、日焼け後の疲れた体にもってこいな栄養素です。
ビタミンAはレバーや緑黄色野菜に多く含まれます。
食品に含まれているビタミンAの量は、「レチノール活性当量(μgRAE)」として示されます。

 

<100g中に含まれるビタミンA量>

  • 豚レバー(生):13,000μgRAE
  • 鶏レバー(生):14,000μgRAE
  • うなぎかば焼き:15,00μgRAE
  • 全卵(生):140μgRAE
  • 牛乳:38μgRAE
  • プロセスチーズ:260μgRAE
  • トマト(生):45μgRAE
  • ホウレンソウ(ゆで):450μgRAE
  • ブロッコリー(ゆで):64μgRAE

参考:第2章 日本食品標準成分表 PDF(日本語版):文部科学省

 

 

 

パーツ別アフターケア

実は部位ごとにアフターサンケアの方法も若干異なってきます。以下では

  • ・顔
  • ・髪
  • ・身体

に分けてケアの方法を解説していきます。

 

  • 顔は他の部位より皮ふが薄くデリケートです。刺激を与えず丁寧に保湿してあげましょう。

 

  • 保湿アイテムは肌に優しい低刺激タイプがおススメです。
  • 洗顔時も摩擦を最小限に抑えるよう心掛け、使用する洗顔料はお肌に優しい ものを。

 

  • 唇には皮脂腺も汗腺もメラニンをつくるメラノサイト(色素細胞)もありません。紫外線のダメージをダイレクトに受けてしまいがちですから、ケアも慎重におこなう必要があります。
  • 唇を冷やした後、リップクリームを塗り、その上からラップを貼って3~4分パックしましょう。

 

実は髪も日焼けします。

  • 夏場に長時間日光に当たったあとに髪のパサつきを感じたことありませんか?
  • 紫外線を浴びると、髪もダメージを受けます。

当日のシャンプーは優しくするのが鉄則です。

  • ・低刺激タイプのシャンプー
  • ・髪や頭皮を強く擦らずに
  • ・泡立てた泡で優しく洗う

トリートメントで髪に栄養を与えるのもおススメ。

 

 

ボディ

  • 腕や脚、デコルテ、首後ろはついつい日焼けしがちな部位です。
  • 顔と同様まずは冷やしましょう。

 

腕・脚

  • 腕や脚は日焼けした部分に、保冷剤や濡れタオルをあてます。
  • 洗面器に冷水を入れて腕や足を浸して冷やすのも手軽です。

肩・背中・デコルテ・首

  • 肩や背中、デコルテ、首周りなど広い範囲に対しては冷たいシャワーをかてる、保冷剤をあてるとよいでしょう。

 

 

アフターサンケアはシンプルに。重度の日焼けは受診が吉

  • 日焼け当日はついつい美容液などいろいろ使いたくなります。しかし日焼け後の肌は普段よりデリケートな状態です。
  • あれこれ使うのではなくまず冷やし、その後保湿ケアをおこないましょう。
  • 痛くて眠れない、酷い水ぶくれができているといった場合には自分でケアせず、はやめはやめに皮膚科で診てもらうのが賢明です。

 

参考:

 

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